骨折の話② ~年齢による違い~
こんにちは。
しみずばし鍼灸整骨院の杉山です。
最近、暖かい日が増えてきましたね(*^_^*)
鎌倉の桜の木も
つぼみを少しずつ膨らませてます。
新しくなった段葛の桜…
今年はどんな風景になるのでしょうか。
地元住人でも楽しみなんです(^O^)
年齢による骨折の違い
骨折の話の続きになりますが
今回は”年齢よる違い”を簡単に説明させていただきます。
その中でも、小児の骨折と高齢者の骨折の
特徴を簡単に説明します。
小児の骨折
骨の成長は女の子だと15~16歳、男の子だと18歳頃までとなります。
小児骨折とは、新生児期、幼児期、学童期(12歳頃)頃までの
骨折のことをいいます。
骨を包んでいる骨膜が厚く強靭(きょうじん)で、血行が豊かなため
骨折をしたとしても、治るのが早いです。
折れた骨がくっつくことを“骨癒合”といいますが
小児の骨癒合期間は成人の2/3程度と短くなっています。
骨癒合期間は若ければ若いほど、短くなります。
小児の骨はコラーゲンを多く含んでいるため
より大きな変形に耐えることができます。
成人のような粉砕骨折を生じることは少なく
特徴的な不全骨折を生じることがあります。
不全骨折(上:若木骨折、下:竹節状骨折)
小児の骨には大きな特徴があり
レントゲン写真で確認した事がある人もいると思いますが
“骨端成長軟骨板”(骨端線)の存在があります。
これは骨の“長さの成長”に関わってきます。
先で記したように、この骨端成長軟骨板は
18歳頃には成長が終わります。
20歳頃のレントゲンには骨端線(骨端成長軟骨板)は
確認できなくなります。
この骨端線が関係する骨折を生じるのも
小児骨折の特徴になります。
高齢者の骨折
高齢者の骨折では、まず骨が弱くなるという
変化が出てきます。
65歳以上になると“骨粗鬆症”により、骨が変化します。
肩付近(上腕骨外科頚骨折)の骨折
手首付近(橈骨遠位端部骨折)の骨折
股関節内(大腿骨頸部骨折)の骨折
背骨(胸腰椎椎体圧迫骨折)の骨折
…が高齢者の代表的な骨折になります。
受傷原因は、転倒による受傷が多く見られるようになります。
高齢者の骨折となると
合併症の危険もあります。
長期入院になると
認知症、肺炎、尿路感染、褥瘡、拘縮などを
起こしやすくなるので
予防の為にも、1日でも早く
骨折前の生活に戻れるように
することが大事になってきます。
今回は小児骨折と高齢者骨折について
簡単に説明させていただきました。
この他にも“骨折”にはまだまだ
知らないことがあると思います。
簡単な説明になってしまいますが
次回も“骨折について”説明したいと思います。